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石鯛VS上物①「どちらが高いの?!」

石鯛釣りをやってみたいけど、イマイチ踏み出せない方が多いとよく聞きます。
とくに“石鯛釣りは上物よりお金がかかる!”と思われている方が多いみたいで最初のハードルが上物より高い、というのが定説になっているようです。

しかし、事実は石鯛釣りは上物に比べて“格段に安上がり”です。

ということで、今回から「はじめての石鯛釣り」というタイトルで、
ちょこちょこ書いていきたいと思います。
その1回目は冒頭で書いた「石鯛と上物はどっちが高いか?!」について掘り下げてみます。

まず最初に揃えるのは石鯛釣りも上物も竿とリールからだと思います。
釣具店やネットで見ると石鯛竿は10万円オーバーが当たり前のように並び
片や上物用の1~2号クラスは10数万という高額なものもありますが安価なヤツだと1万円台からあります。
となると、早くも軍配は上物!となりそうですが、ちょっと待ってください。

上物用の安価な竿は数回使うと調子が悪かったり、持ち重りがしたりして
意外と早いサイクルで次を求める傾向がある、ということをご存知でしょうか?

また、一口に上物といっても対象魚が異なれば当然ながら竿も変わってくるわけでグレならグレ用、チヌならチヌといった具合に複数の竿が必要となります。
さらにグレ用でも口太用、尾長用と別れ、1本でオールマイティに使うケースは、ほとんどない!といっても過言ではありません。

ところが石鯛は、ぶっちゃけた話、1本あれば90%はカバーできます。
上物竿では、慣れないうちは“穂先が折れる事故”が多いため、
どうしても予備竿も持参しないとなりません。
しかし、石鯛釣りでは穂先が折れるのは滅多になく、少々乱暴に扱っても丈夫にできています。

また、価格にしても確かにMr.Ishidaiではカリプソ石鯛で10万円、
天空の剣490で13.5万、LEGEND550に至っては17.5万と高価ですが
何もはじめての方に「これを使え!」と無理強いすることはありません(笑)

むしろ、最初は5~6万円クラスを使い、自分のレベルアップに応じて
ランクアップしていけばいいと思います。

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クルマの運転免許を取ったからといって、いきなり初心者マークがスポーツカーでぶっ飛ばすのは超キケンですよね!
それと同じでまずは身近な軽や普通車で運転に慣れ、それから徐々にステップアップするのが良策です。

次にリール。
これはもう、圧倒的に上物用が石鯛用より遥かに高額です!
レバーブレーキ付で3~5万円は当たり前。中には10万円近いものもあります。
一方の石鯛用は高くても5~6万円。実勢価格で2~3万円というのが平均的な価格です。

まとめてみると・・・
<上物の場合>
1~2号の竿を予備を含めて2本で約5万円
レバーブレーキ付スピニングリールが3万円
合計=8万円

<石鯛の場合>
5.0mMHクラスの中堅ロッド約5万円
石鯛用両軸受リール約3万円
合計=8万円

いかがですか?
こうして見ると石鯛と上物はほぼ同じ金額ということがお分かりいただけたと思います。

でも、ちょっと待ってください。
上物では竿とリール以外に玉網が欠かせません。
これがだいたい3~4万円くらい。
石鯛釣りでは玉網は使わないケースが多いのでプラスゼロとなり、
ここまでの費用を合わせると石鯛<上物となります。

このほか、上物では絶対に必要な道具にウキの存在がありますが
石鯛にはウキに該当するものはありません。
強いていえばテンビンくらいですが、ウキ1個2000~3000円に対し
テンビンは高くても1個100~200円くらいと
およそ10倍の開きがあります。

また、エサも上物はオキアミ、アミ、それに集魚剤などを購入しないといけませんが、
石鯛釣りでは、自分で調達すればタダ!ということも不可能ではありません。
ただ現状では石鯛も赤貝やガンガゼを釣具店やエサ屋さんで買うケースがほとんど。しかし、上物のようにツケエとマキエの両方を持参しなくてもよく
基本的にツケエさえあればマキエなしでもなんとかなるものです。

さてさて、少しは石鯛釣りのハードルは下がったのではないでしょうか?
間もなく、1年でもっとも石鯛が釣れやすくなる秋のシーズンがやってきます。
上物の秋磯はまだエサ取りが多く、なかなか良型をキャッチするのは至難・・・(だと思います)。
しかし、石鯛は初心者でもデカバンと出会える確率は高く、
掛かってしまえばこっちのもの。
ぜひ、あのシビれるような豪快なアタリを体感してください!

では、また。。。